「悩むより、人のために何かしてごらん。きっと自分に返ってくるよ。“ありがとう”たった その一言が君の明日を生きる力になるよ」
水谷修著『どこまでも生きぬいて』より抜粋
水谷修(みずたに おさむ)
fukuoka.lg.jp より引用
生年:1956年
出身:神奈川県横浜市
教育者、元高等学校教諭であり、児童福祉運動家、教育評論家少年少女の非行や薬物問題に尽力夜間に繁華街をパトロールすることから「夜回り先生」として知られている
人は誰かに必要とされることで初めて、 自分を承認することができます。
自分の存在価値を見失う若者が増えている
最近しにたいとか、生きる意味を見失い心を病む若者が増えてきているのは、自分の存在価 値がわからず、必要とされていない人間だと感じてしまうからなのです。 明日を生きるための力は、将来(幸せ)への希望だと思います。
しかし、夢や希望を持つこと が出来ない人の方が多いのが今の世の中の現実。
その上深刻な悩みなどを抱えていては、希 望をもつことすら難しい状況でしょう。 そうなるとどんな言葉も届くことはなく、希望や生きる力を与えることは簡単ではありません。
そうなると、生きるための活力として残されているのは「人(愛)」だと思います。 人に愛されることも力になりますが、自分が人を愛する力の方がより、生きるための活力と なるでしょう。
「愛する人ののため、生き続けよう」そう思えるようになれば、自然と生きるための力が 湧いてくるのではないかと考えます。
ひとの役に立てることや、喜ばせてあげること、そしてだれかの幸せに貢献することができるのであればきっと、それはあなた自身の喜びにもなり、明日への活力へと繋がっていくこ とでしょう。
そしてそれは結果として、自分の存在価値も見出すことに繋がります。 実際だれかのために自分が何かしたら、相手から感謝の言葉が返ってきます。
「ありがと う」たったその一言でも、自分の自身の喜びや存在価値、そして生きる力になるでしょう。
また常に、誰かのためを想い、行動することを意識することで自身の問題や不幸から意識を そらせることにもなるでしょう。いつかあなたが「人のため」になることが、自分の夢や目標に変えることができれば、明日 へ向かう力になると私は思います。
自分のために生きることは 結果として人のためになる?!
仏教に「自利利他」という教えがあります。「自利」とは、自分の利益のため努力すること。→他人よりも自分を優先という意味。「利他」..とは、他人の利益のため努力すること。→自分よりも他人を優先するという意味
その言葉通り「自利利他」とは、「表裏一体」ということ。 天台宗の最澄は「自利とはすなわち利他を言う」と説いたといいます。 これは「他人のために努力することで、それはいずれ必ず自分にも返ってくる。だから利他 を積極的に(自分より他人を優先に)しましょう」ということです。 アドラーはこれを「他者貢献」と表現しました。
無理して他者のために生きる必要はありません。
なぜなら自分のためにやったことは結果として、他人のためになるのだから。
自利だと思っていても、実は利他。誰かのためではなく、自分の承認欲求や感情を満たすために行った行動が結果として、自然と利他に繋がるのです。
もしあなたが生きる希望や意味を見失ってしまったら? 誰かを助けてみて下さい。結果としてあなた自身も助けられることになるでしょう。
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