まず、大人の心の改革が必要
はじめに
つらいとき、声に出してつらいということができますか?
貴方の感情をすべてぶつけられる、そんな人はいますか?
『あなたを受け止めてくれる存在』
そんなひとがたったひとりだけ。それだけでもいてくれたら安心できる。
行き場のない悲しみややり場のない怒り。そんな負の連鎖を 『いいんだよ』と、たったひとことで受け止めてくれる誰かがいる。
『昨日までのことは、全部いいんだよ』
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そう、受け止めてくれる人。
『でも死ぬのだけはダメだよ』
そう強く言ってくれる人。
現代社会の闇を背負う存在
きらきら光るネオン街。そこは騙し合いと、偽りのやさしさで塗り固められた居心地が良い誘惑の場所。
派手な化粧や流行りの服装で身を包み、鎧を着た孤独で辛い若者たち。
そして甘い言葉で巧みに心の隙間につけ込み、それを食い物にする汚い大人たち。
彼らが本当に求めているものは、彼ら自身もわかっていない。
ただ、自分の存在価値や生きる意味が見いだせず、 社会や親、学校に拒絶され、抵抗する事を諦め、楽な方へと流れていく。
苦しいつらいどうせ誰も助けてくれない
わかってくれない。
そうやって苦しんで、もがいて、 それでも前を向いて生きていこうとする若者たち。 そんな彼らに手を差し伸べ、支えながら一緒に歩いてくれる。
『いいんだよ』
そう言って。 『まずは今日から、水谷と一緒に考えよう』 現代の闇を、若者の苦しみを、背中に背負ってくれる存在、それが夜回り先生。
『日本で最も死に近い教師』そんな異名を持つ
「夜回り先生」こと水谷修先生。
彼の名前は皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないか?
自殺の統計は、嘘です! 遺書や飛び込みとか、そういった場合しか判定していません。 僕は亡くした36名中、28名は自殺と判定されていません。 先進国で、日本が一番多いでしょう。10代、20代の子供達は、年に10000人も亡くなっている可能性があります。
一番に子供達に伝えたいのは、 「いいんだよ、いまのままで・・・」 過去でなく、これからが大切です。今を見て潰すことは、むごいことです。 夢をつくってあげて下さい。どんどん褒めてやって下さい。 大人の心の改革が必要です。
水谷先生の講演会の言葉を一部引用。
水谷先生は自分との出会いを通し、ひとりでも多くの子どもたちが、 「生きるとはどういうことなのか」 「なぜ、人は生きなくてはならないのか」 「どうすれば、幸せに生きることができるのか」 その答えを導き出すきっかけになるのであれば、こんな幸せなことはないと語る。
まとめ
日本では若年層の自殺率の急増が物語っているように、数多くの子供が苦しんでいるのが現状。 明日が見えず、自暴自棄になり、自らを傷つけ死へと向かってしまう子供たちは少なくない。
誰かが自分を気にかけてくれる。心配してくれている。 たった一人でも、自分を受け入れ、絶対的な味方でいてくれる。 ただそれだけで、人は強く生きていけるのではないか 。
そして私たち大人はこの悲惨な現実から目を背けることなく、 今一度子供に対する接し方や教育のあり方、そして私たちの意識そのものを大きく変えていく必要があるのではないか。彼らはただ、一緒に寄り添い、共に悩んで、感情を共有してほしい。
手を差し伸べてほしい。受け入れて欲しい。それだけである。そんな悲しい思いをする子供を一人でもなくすため、水谷先生は今日も「夜回り」を続けている。
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