無個性を主張する社会への抗議と皮肉をポップでロックな音に乗せ届ける新世代

現代社会に潜む若者の闇をポップでロックな音に乗せ、まるでジェットコースターのようなリズムで観衆を魅了し続けている新世代の歌手、大森靖子。
彼女の魅力に迫ります。

事務所に所属せずソロ活動を続け2014、遅咲きのシンガーソングライターとして
エイベッ クスから念願のメジャーデビュー

歌手として任意が出る若い世代に苦しんだ経験により、自分と向き合う時間が取れたことで彼女の曲はより深みを増したのだと言います。

彼女の言葉は現代に生きる闇を抱えた多く若者の心に突き刺さります。

彼女の代表的な作品 として是非聴いていただきたいのは、欅坂46のヒット曲である「サイレントマジョリ ティ」のカバーソング。

この歌は欅坂46の原曲をシンガーソングライターである大森靖子がカバーしたもの。焦燥感と不安を感じる低温の音楽と力強い歌声は伝えたいメッセージ制を含みます。

個性を否定する社会に向けての皮肉

「大人社会のルールや常識に捕らわれることなく、自分の進みたい道を突き進め」という若い世代への応援で、現代社会の若年層をターゲットに、個性が否定される今の日本を皮肉っ ているような歌詞と低温が中毒性になるのでしょう。

「人が溢れた交差点をどこへ行く?似たような服を着て 似たような表情で」

この歌詞を聞いて思い浮かべるのは流行に流され、皆同じようなメイクや服を着る若者たちが、生きる意味や目的もわからず漂うように歩いているだけ。
そんな情景が浮かびます。
「他人と違うことは恥ずかしく、無理やり同じ格好や服装をすることで安心感を得る今の若者」を大言するようなこの一節。

群数の中で安心する反面、個人の個性や信念を持つ人が少ない若者たち。
それで本当に満足なのかと若者に問いかけています。

「先ゆく人が振り返り列を乱すなとルールを説くけれど その目は死んでいる」

先ゆく人は大人たちの比喩で、社会のルールに従いなさい、みんな同じでよいと若者たちに 強制するけれどその目は皆死んでいる
なぜ大人たちのルールを守らなければならないのか?
個性を尊重しないのか?
ルールに従い生きている大人たちは本当に幸せなのか?

見た目のみならず、考え方まで多数に属さなければいけないのかといったメッセージ性を感じます。そしてここからサビの歌詞へと徐々にアップテンポになっていきます。

「君は君らしく生きて行く自由があるんだ」


「自由」は大人に支配されず自分の意志で生きていくことです。
個性は悪いことではない、自分らしく生きていかなければ生きてる意味など分からない。と主張しています。

「誰かのあと ついていけば 傷つかないけど
その群が相違だとひとまとめにされる」

自由を掴んだ瞬間に自己責任になるので「苦しい」と簡単には言えず、常に自己責任が付きまとうようになります。
自分で選んだ道は周りに何を言われても、孤独で苦しい道でも、批難されたとしても、それでも「あなたはあなたらしく生きていくことができるのか」という 問いかけを少数派の人に問いかけるような歌詞です。

やりたいことを貫くためには
「on of them=その他大勢」ではいけない

これは今の無個性が良いとされる日本社会に対する抗議でもあります。

「YESでいいのか サイレントマジョリティー」

これは社会のルールに従うイエスマンではなく、自分の主張や個性を貫き通せというメッ セージでしょう。どれだけ辛く、苦しかったとしても「自分らしさを貫いて生きる」ことは 美しく「個性を出して自由に生きていくことは間違っていない」 そんな安心感が伝わるような、原曲を尊重しながらも、彼女のメッセージ性と主張を含んだ中毒性のあるカヴァーソング。

共感できる人も多いのではないでしょうか。

また同じ表現者として一線を走り続けている詩人、最果(さいはて)タヒとの共著『かけが えのないマグマ 大森靖子激白』を発売しました。

この本は大森靖子本人の激動の人生を綴ったもの。
現代社会を生きる若者の心を揺さぶるようなこの作品は必見です。
https://sekaijyu-nodokowosagashitemo.com/2019/08/02/現代の若者の不安や心情を言葉で表現する代弁者/

サイレントマジョリティー 出典フリー百科事典 Wikipediaより引用

欅坂46の楽曲については「 サイレントマジョリティー 」をご覧ください。

サイレント・マジョリティ( 英:silent majority)あるいは静かな大衆(しずかなたいしゅう)とは、「物言わぬ多数派」という意味。積極的な発言行為をしないが、大多数である勢力のこと。

この記事の画像は大森靖子オフォシャルサイトから引用しています

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